ジユウニハタラク

育児をしながらどのようにキャリアと向き合うか?

インタビュイー: 濵﨑夕華さん
インタビュアー: 縄田佳志

誰かを特別視するのではなく“お互い様“の精神で

今回働くママさんということで、濵﨑夕華さんにインタビューを⾏っていきます。
どうぞよろしくお願いします。

お願いします。

まず、理学療法⼠としての今までの経歴をお話いただいてもよろしいですか。

養成校を卒業した後、回復期に携わりたいなと思い前職場に就職して、回復期と療養病棟を経験した後に、キャリアとかも色々考えて、臨床8年目の年に現在の職場に転職して、現在10年目になります。

ありがとうございます!
では次に家族構成を簡単に教えていただいてもよろしいですか。

今は、作業療法士の主人と小学校1年の娘と、お腹の中に妊娠8ヶ月の子どもがいます。臨床3年目の年に一人目の子の産前産後休を取りました。

では少しずつ本題に入っていきます。
普段、色々な悩みを抱えることがあるかと思いますが、どの様に解消されているのですか?

仲の良い友だちに看護師さんがいて、それぞれ境遇は違うけど、医療従事者あるあるというところは凄く共有できるので…あと子どもが同い年なので、会った時はそういう話をしたり、相談に乗ってもらったりとかはありますね〜。

そういったお友達がいると心強いですよね!
出産後の時間管理とかってかなり苦労されたんじゃないかなと。⼀⼈⽬のお子さんが⽣まれた際は、臨床に早く戻りたかったと事前に伺ったのですが。その背景に⾃⼰研鑽をいっぱい積みたいとか、学会参加したいというのもあると思うんですけども実際どうでしたか?

子どもが生まれる前と比べると自己研鑽に充てられる時間は減っちゃったんで…業務終了後に仲間と集まって「あぁじゃない。こうじゃない。」といって話す時間も、もちろんなくなりましたし。家に帰って、気になることを調べたいという時間も少なくなっちゃうんで。子どもが寝て、家のことが済んでから時間を少し割くといった感じですね。体調が許す限りやってたってところですね。

出産前に⽐べると、⾃由に使える時間って圧倒的に減りますよね。
時間の管理術って言ったらあれですけど、限られた時間で⾃分のしたいことをするときに⼯夫されたことってありますか。

今⽇どうしてもこれがしたいとか、いついつの勉強会や学会に参加したいというのは予め主⼈に伝えてました。主人も同業種なので自己研鑽に対しては凄く理解があって、調整してもらうようにしてました。毎⽇の時間管理でいうと、さっき言ったような勤務後に仲間と集まったりはせず、よっぽどのことがない限りは定時で帰られるように仕事を調整して、帰るようにはしてました。

⾃然と、限られた時間でどうやったら上⼿くできるか模索してやりますよね。

そうですね。

特にこれがよかったなっていう方法とかあったりします?色々と調整されてきたと思うんですけど、これは結構当たりだったなみたいな。

子ども寝かせた後に、スマホで調べるっていうのが良かったかな。今、ネットで⽂献とかも読めたりするから。そこから気になるところだけ保存しておいて、後で教科書で調べてみるとか…いっぺんに全部⾒ることはできなくなったけど。限られた時間の中で、今しか見れないから集中しようみたいな感じで、効率性は上がったと思うんですね。その点が、出産前後で変わったところですかね。

仕事の話を中心に聞きましたけども、プライベートな時間はいかがですか?
友人とか話していると、プライベートな時間も大事にしたいという声をよく聞きますが。

自分の息抜きに関しては、前職も現在も365体制だったので、子どもが保育園や小学校に行っている時間で、自分が休みの日がプライベートの時間でしたね。子どもが小さいときは、預けられるときは保育園に預けて、その数時間はプライベートな時間として、友人と会ったりとかご飯に行ったりはしてましたね。子どもを連れて遊びにいったりもしてたし、両親が近くに住んでいるので、都合がつかないときはお願いしてましたね。

近くにどちらかの両親がいると、緊急時も然りですけど頼れるっていうのは、心の支えだったのでしょうかね。
⼀⼈⽬のお⼦さんの育児休暇を経験して、これから、⼆⼈⽬のお子さんの産前休に入ろうとしているところじゃないですか。一人目のお子さんの時に、こうしておけばよかったなみたいなところはありますか?

そうですね…
前職場は時短勤務がなかったので、毎日バタバタしてたんですよね。仕事帰ってから寝かせるまでの時間とかがですね。子どもを早めに寝かせてあげたい中で、ご飯の準備をしたり、お風呂に入れたりバタバタだったんで。現在の職場は時短勤務があって、時間帯も選べるんですね。それをフルに活用させてもらって、時間にゆとりのある育児がしたいなというのが、希望ではありますね。

そうですよね。お子さんが一人と二人じゃまた環境が変わってきますもんね。
⼆つの施設を経験したからこそ、きっと分かることもあると思うんですよ、先ほどの時短勤務とかもその⼀つだと思います。こういうシステムって⾮常に助かるなあとかって、他にもあったりしますか。

時間有給とかですね。急に保育園から連絡きたりすると迎えにいかなくちゃいけないので、細かく有給を使えるのは助かりますね。

細かく調整できるのは助かりますよね。職場内の連携といったところはどうですか?

はい。スタッフが多くて、様々な背景の方がいるので、フォローし合うといった風土がすでにできあがっているなと転職したときに感じました。些細な相談もし易いし、お迎えの連絡とかが来たらすぐに帰られるような感じですね。フォローしてもらうのはもちろんありがたいですが、皆が同じ様にしているから変に気負わないというか、“お互い様精神”で成り立っているなというのは感じますね。

“お互い様”っていうのは本当に大事だなと思います。お互い何が起こるかわかりませんからね。
それぞれ風土もあると思いますが。理解に差が生じるのはどの様なことが影響していると思いますか。

スタッフの多様性は一つあると思います。あとは部署ごとで特性が違うので、フォローできる範囲に差がどうしてもありますよね…そういった面で病院のシステムは影響していると思いますね。

PROFILE

  • 濵﨑夕華さん

    平成25年
    理学療法士免許取得
    平成25年〜平成30年
    医療法人原三信病院 香椎原病院勤務
    平成31年〜現在
    医療法人相生会 福岡みらい病院勤務
    現在2児の母