ジユウニハタラク

「結果を出す前に対価を求めないほうがいい」トレーナー活動の極意

インタビュイー: 大松亮輔さん
インタビュアー: 樋口周人

家族と職場への感謝

目標に向かって必要なピースを確実に揃えていらっしゃいますね。ここまで大松さんの努⼒してきた部分を聞いてきたんですけど、ご家族のことも聞いてみたいと思ってて・・・

どうぞ、どうぞ。むしろ家族のことを聞いて欲しいくらいです。

簡単にご家族のことについてお話ししていただいてもいいですか?

妻も理学療法士をしていて、今⼦供は3⼈います。妻は本当に頼れるスーパーママさんで、フルタイムで仕事をして、そこから子供のお迎えとご飯作ったりしてくれていて、お⾵呂も⼊れてくれています。

す、すごい。だって大松さんの帰宅時間22時とかですもんね。実家のご協⼒とかってあるんですか?

妻の実家から、お⽗さんが来ていただいてます。それこそ今⽇もお⽗さんが泊まりに来ていただいて、明⽇明後⽇は妻が仕事なんですよ、ゴールデンウィークなんですけどね。僕も明⽇明後⽇はトレーナー活動で社会⼈野球のチームに帯同するので、お父さんにはお世話になってますね (汗)

それって、奥様やお⽗様含めて大松さんのトレーナー活動を応援されてるってことですよね。

本当にそうです。いろんな⼈が⽀えてくれてないとできないですね。

今日のテーマが家族愛になりそうなくらい素晴らしい支え合いですね。ご結婚するタイミングでトレーナー活動については奥さんやお⽗様とかにもお話してご理解いただけていたのでしょうか?

野球に関連したコネクションも⼤事ですけど、そういうバックサポートですよね。家族の⽀援がないと絶対成り⽴たないような活動をしているので、応援してくれているんだと思います。

応援されるかどうかは、大松さんの人柄もあると思います。感謝とかは⽇頃から結構お伝えするようにしてるんですか?

どうでしょうね・・・(汗)伝えてるつもりですけど、ストレートには伝えてないと思います。恥ずかしくていつもは⾔えないんですけど、態度で(感謝の気持ちは)感じ取ってくれていることを願います (笑)

⽬標達成という形で恩返しができるといいですね。

これだけサポートしてもらっていて、下⼿なことできないですよね。
そこはもう、なんだろう⾃分1⼈じゃないと思うので、こんだけしてもらっているからにはちゃんと結果出したいなって思ってます。

そうですよね。学⽣のときに思い描いてた夢が、今やもう家族を巻き込んだみんなの夢になってるのかなと思って話しを聞いてました。
インタビューも終盤なのですが、理学療法士協会の認定制度とトレーナー活動についてお話を聞きたいと思っています。トレーナー界隈で活躍されている理学療法⼠の⽅って認定や専門理学療法士を持たれてる⽅って多いんですか?

実際のところ⾃分の周りにはあまりいないと思います。それを取るために講師研修会とかに⾏かないといけないじゃないですか? トレーナーしてる方ってみんなそれこそ現場に出てる時間が多いので、座学の講習会でポイントを取っていくっていうのは実際難しい気がします。

本格的にトレーナー活動するとなると、協会が設計した制度とは逆⾏するような動きを取らざるを得ないっていうことですよね。

スポーツ理学療法という分野も認定制度に含まれていますよね?現状のスケジュールでは取得がなかなか難しいですよね・・・。

スポーツ現場で活躍されている理学療法士の方たちが認定や専門を取得しやすいような設計に今後なっていくといいですよね。

ある意味、現場で活動している理学療法⼠の⼈たちに対して、理学療法士協会がサポートして欲しいなって思うところもあります。トレーナー活動してる理学療法士は、これから理学療法士を目指そうと思う高校生や大学生と関わることが多いと思うので。そんな活動してる理学療法士を協会としてサポートしてもらえる仕組みがあればいいな…なんて思います。
それと、最後に僕から一番伝えたいことがあるんですが、少しお話ししてもいいですか?

もう終わりに近いので大丈夫ですよ、どうぞどうぞ!

今日は色々お話しさせてもらったんですけど、⼀番⼤事なことが⾔えてなくて。
今僕トレーナーとして活動させてもらってるんですけど。 その中で家族の理解っていうのが本当⼀番⼤事だし、協⼒が⼤事になると思うんですよね。 ただ、それとは別に僕が働いているクリニックのご理解をいただいてるっていうのが物凄く⼤きくて。 秋⼭クリニックっていうところの院⻑・副院⻑が僕がそういうこと(トレーナー活動)をしたいっていうのをサポートしてもらってるからこそできているんですよね。そのおかげで⾃由に働かせてもらっていて、それがなかったら⼤学野球にしろ社会⼈野球にしろトレーナーとして帯同することができないんですよね。それに頑張れって⾔っていただけたので、秋⼭クリニックに⼊れてよかったなって思ってるんで。 そこは⼤きい字で書いといてください!!

お気持ちとても伝わりました。(大きい字で書いときました)
では、最後に大松さんにとって「ジユウニハタラク」とはどういこうとでしょうか?

僕にとって「ジユウニハタラク」っていうのは、⾃由に働くために周りの⼈たちにサポートしてもらってると思うので。 そこの感謝の気持ちがないと、働くこともできないと思いますし。  周囲に理解してもらってこそ自由に働けるっていうことですね。

(最後の最後まで周囲への感謝の言葉を口にされていたのが印象的でした)

PROFILE

  • 大松亮輔さん

    2012年 理学療法士免許取得
    2019年 NSCA cscs取得

    これまでにプロ・アマ含めた野球選手のリハビリテーションを多数実施、…現在はクリニックで勤務しながら、社会人スポーツチームにトレーナーとして帯同するなど活躍を続けている。
    プロ野球選手の自主トレーニング帯同経験もあり。今後の活躍が期待される。