第61回日本理学療法学術研修大会 大会長・西浦会長特別インタビュー

第61回日本理学療法学術研修大会 大会長・西浦会長特別インタビュー

【第1回】なぜ「選ばれる職種」なのか――

今年5月に開催される第61回日本理学療法学術研修大会。大会テーマは「選ばれる職種」。60回メモリアルイヤーの翌年というタイミングで掲げられたこの言葉には、どんな想いが込められているのか。大会長を務める西浦会長に話を伺った。

今回の大会テーマ「選ばれる職種」、まずはどういう背景から生まれたのかを教えていただけますか。

第59回日本理学療法学術研修大会の前ぐらいに、当時の日本理学療法士協会白石 浩 常務理事(現在専務理事)から「第61回大会に立候補しませんか?」っていう話があったんですね。そこで考えたのが、僕が会長になって10年目なんですよ。やっぱり次の世代というところを少し考えるようになって。ちょうどその時思い出したのが、2008年に福岡市で開催された第43回日本理学療法学術大会だったんです。当時の福岡県理学療法士会(以下、県士会)の会長をされていた橋元 隆先生が大会長だった時に出会ったメンバーが、今の県士会の運営メンバーなんですね。

えっ、そうなんですか。20年前の出会いが今に繋がっているんですね。

今日来てる近藤専務理事(※インタビューを横で見学していただきました)ともたまたま同じ会場で出会って。会場責任者と会場係で、シフトも違うのにたまたま一緒になったんですよ。また、レセプションの担当だった人が永友 靖先生(当時副会長)で、その繋がりが今の会長・副会長・事務局長として県士会を支えてくれている。だから学会がきっかけで、僕の県士会に関わる人生が始まったんです。

学術大会での出会いがその後のキャリアを丸ごと動かしたと。すごい話ですね。

だからやっぱり人材育成や出会いって、こういう学術大会の力が大きいんじゃないかなと思って。次の世代に繋がるかはわからないけど、全国規模のイベントをやることで福岡がぐっと強くなるのではないかと思ったんです。そこで生まれる出会いが、将来的につながっていけばいいなという思いで、引き受けました。

大会を引き受けた経緯はよくわかりました。では、テーマの「選ばれる職種」はどう決まっていったんですか?他に候補はありましたか?

いや、あまり迷いはありませんでしたね。僕は会長になった時からずっと言い続けてきたことなんです。リハビリテーション発祥の地である福岡県で、先輩たちがもうめちゃくちゃ頑張ってきているんですね。その歴史の中で、これからは「選ばれるか、選ばれないか」の時代が来ているんじゃないかなと感じていたんです。あとタイトルは長くしたくなかったんですよ。3年前の九州理学療法士学術大会でも「つなぐ」にしましたし、短い言葉が好きなんです。

確かに「選ばれる職種」、短くてインパクトがありますよね。この「選ばれる」の対象って、やっぱり患者さんが主になるんですかね?

やっぱり僕は、地域ですね。県民もありますし、理学療法士にも選んでもらいたい。多職種からも注目されたい。大きく分けたら、患者さん、地域、県民、多職種、そして理学療法士かなと。

かなり幅広いですね。

「こうしてやってるんだぞ」「俺らすごいんだぞ」じゃなくて、やっぱり選んでもらえる存在であること。その人の人生に寄り添える職種であることが一番大事なんです。産業保健の領域なども含めて、僕たちのグループの中だけじゃなくて、もっと広いレイヤーで見た時に僕たちの職種が選ばれるかっていうところが、重要なポイントだと思います。

自分たちの内側だけで完結するのではなく、社会の中でどう選ばれるか。その視座がテーマに込められているんですね。


「選ばれる職種」というシンプルな言葉の裏には、20年前の出会いから始まった西浦会長の原体験と、理学療法士の未来への強い想いがあった。次回は、大会の具体的な企画と見どころに迫る。

大会の詳細・参加登録は公式サイトをご確認ください。事前参加登録も始まっております。ぜひこの機会に福岡へお越しいただき、現地での交流を含めて大会をお楽しみください。皆さまのご参加をお待ちしております。

Profile

西浦 健藏

第61回日本理学療法学術研修大会 大会長

福岡県理学療法士会会長

医療法人社団俊聖甘木中央病院 
リハビリテーション室室長