ジユウニハタラク

自責思考のマインドを女性専用サロンオーナーに聞いてみた!

インタビュイー: 漆川沙弥香さん
インタビュアー: 樋口周人

どうやったらできるかしか考えない後ろに引かないマインドセット

先生が、現在のように挑戦して良かったと思えたエピソードはありますか?

やっぱり個人事業主になったってことじゃないかなと思います。別に個人事業主がいいよって推奨してるとかではなく、私に合ってるっていう感じです。時間のマネジメントも自分でできるし、自分がやりたいと思ったらスピード感を持ってやれるし、何があっても自責思考で考えることができるからですね。

人のせいにしてもしょうがない環境を自分でつくるんですね。

そうですね。自責で考えられるようになってなんとなく自分の人生に責任を持つっていう感覚も芽生えたし、改めて挑戦(開業)してよかったなって思います。

いいですね。じゃあもうそういう漆川先生みたいな気質がある人は個人事業に向いていると言えますよね。

裏を返せば、制限されるのが嫌な人は合っているとも言えるかもです。

全部自分で決められるって思えるか、全部自分で決めなきゃいけないって思うかで、違うと思うんですけど。全部自分で決められるということに良いイメージを持ってる人に関しては、もしかしたら漆川先生みたいな働き方というか生き方非常に合ってるんじゃないかなって聞いてて。

そうかもしれないです。ただ、組織の中で生き生きできる人もたくさんいらっしゃると思います。どちらかというと組織の中にいると私生ぬるくなっちゃうんですよ。

あー。すごい当てはまってます。(笑) ぬるいの結構好きかもしれないです。

今は自分でやった分が結果、成績として返ってくるから。もう言い訳もできないし逃げ道もない。そういう環境に身を置くことが好きなんでしょうね。

経営するなかで大変だったことってありますか?

大変なことはまあいっぱいあるけど、なんだろう。うーん。
さっきやった分だけが返ってくるって言ったんですけど、それがポジティブな意味でもあり大変な意味でもある。

そうですよね。

私が活動できないと、生活ができなくなるのは表裏一体なので、当たり前ですけど。そこは大変ですよね。一番最初に個人事業主になって大変だなと思ったこととしては、税金とか保険とか、会社にいればやってもらえるような手続きを全部しないといけなくて(当たり前なんですけど 笑)、その辺はやっぱりすごい苦労した覚えがあります。

たしかに、、、イメージつかないですね。

あと、一人で全ての課を担当しているみたいになることですかね。例えば経営も営業も経理も総務も全部一人で部署担当しているような感覚です。一番大変なのは、私は学問として女性の体のことについてはものすごく勉強してきたと思ってるんですけど、だけれどもそれをどうやって売ったらいいかとか、どうやって経営マネジメントしていったらいいかとか、どうやって財務管理したらいいかとか、そういうことは全くのど素人なのでわからなくて。それを学ぶっていうのがやっぱりすごい大変で、いまだにできてないんですけど。学問だけ突き詰めておけばいいっていうものじゃなくって、私が使える時間も限られてるし、その中で学問に時間を費やす時間と経営に費やす時間と広報に費やす時間と。でも経営とか広報とか分かんないからそれをまず一から勉強しないといけないのが大変でしたね。学問以外のボリュームが大きくなるとじゃあそもそも私がやってた学問のところの時間が減っちゃうよねとかそこがすごい難しい。
仮にですが、その大変さを開業前に知ってたらちょっと躊躇してたとかはないですよね。個人事業がどんなものか、あまり詳しく知らないからこそ、勢いでいけたっていうのはあるのかなって思うんですけど。

大変だなっていうことが先に来ちゃうとそうなるでしょうね。
でもやり切ってるいる漆川先生は本当にすごいですね。

いやいやいやいや、すごくないんですよ。ただの無知!(笑) 無知で無謀で勢いがあっただけです。(笑)

やり切ろうとするそのエネルギーの源はなんなのでしょうか?

意思が強いっていうか、そもそも私の中にやめるっていう選択肢がない。どうやったらやれるかは考えるけど、潰す気はないっていうか後ろに引く気はないんですよね。前に進むだけっていう感覚かもしれないですね。あとなんか私、これいい癖でもあり悪い癖でもあるんですけど、なんとかなるって思っちゃうんですよ。

大事かもですね。その考え

だからなんとかならないことも。いや、なんとかなるかもしれないな。って思えたり (笑)

それはもう先生がスーパーポジティブだからでしょうね。

いやいや、普段は枕濡らしてますよ。

この流れで!?(笑) それはないでしょう〜

濡らしてはいないですけど、やっぱり不安になることももちろんあるんですよ。
ただまぁ結果なんとかなるかーっては思うかもしれないですね。あんまり深く考えてないんです。そういったところは。

問題に対する向き合い方って人それぞれだと思うのですが、それこそ、先生のように良い意味で行き当たりばったりではないですけど、その都度来た課題を消化していくタイプと、事前に起き得る問題を想定しておいて下準備するタイプに分かれると思うのですが、前者で上手くいくということを体現されていて、似たようなタイプの読者にとっても参考になると思います。

結局なんだろうな、結構感覚派なので。理論は好きですけど、決めるときとか割と感覚派なんですよね。先を決めたら面白くなくないですか。

確かにそうなっていくだけですもんね。

考えすぎても結局自分の想像通りにコントロールできることもあれば、いろんな人の出会いとかその時の状況とかで全く違うことになる可能性の方が高いからですね。

大変なことを聞くつもりが、先生がスーパーポジティブ過ぎて、あんまり大変なことのように聞こえなかったのがすごいです。(笑)

ハハハ、それはありがとうございます。

今後も挑戦を続けていかれるのでしょうか。

細かく計画は立てませんけどやっぱ大きく向かう方向というのは見えてないとちょっと走りづらいのはあるので、色々と考えていはいます。
今は個人事業ですけど、いずれ法人にしてこういう女性のヘルスケアのコンテンツを国内外に提供できるようになればいいなと思っていて。
講師業ができるような方に3〜4人ぐらいサロンに来てもらって。そういった人たちと一緒に女性のヘルスケアコンテンツをオンラインで提供したり、海外に行ってその場でレクチャーとかも面白そうだなと思うんですけどね。

そうですねコロナ禍も治まってきましたからね、そういうことができるようになると非常に面白いですよね。
では、最後に先生にとってジユウニハタラクとはっていうのを聞かせていただいていいですか。

私はハタラクっていうのは傍(ハタ)を楽にするというのが語源だと聞いたことがあって。
働くっていうのは傍を楽にする、傍を楽にするためにみんな働いているんだけれども、そこに自分の心の制約とかがあって、理学療法士だからこうしないといけない、ママだからこうしないといけない、病院で働いてるからこうしないといけないっていう風な、なんて言うんでしょうね。今までに作られた規制概念の中に自分を縛っている、自分で自分を縛っているっていうことがあると思うんです。私がジユウニハタラクって何かなって考えたときに、自分が自分に課している心の制約をジユウにして、その状態で傍を楽にするっていう働きができることが、ジユウニハタラクっていうことなんじゃないかなっていう風に思います。

僕たちも、読者の方がジユウニはたらけるように活動していきたいと思います!楽しいインタビューでした!ありがとうございました!

PROFILE

  • 漆川沙弥香さん

    2001年:理学療法士免許取得
    2001~2006年:医療法人 ふかほり整形外科クリニック
    2006年~2017年:福岡国際医療福祉学院 専任教員
    福岡山王病院の産科婦人科にて産後骨盤ケアの立ち上げ
    2017年~:WHHC(Women’s Holistic Health Company)として活動開始
    2022年:医療科学修士
    2022年8月~現在:LUTISとして活動