ジユウニハタラク

理学療法士 × モデル × カメラマンで描く自由な働き方

インタビュイー: 平圭一郎さん
インタビュアー: 舩津康平

趣味が仕事に— 理学療法士がモデル・カメラマンとして活躍するまで

(心の声:なんだこのカッコいい人は?)
今回のインタビュイーは平圭一郎さんです。平さんとは地域のリハビリテーション協議会のイベントで出会い、最初に述べた第一印象でした。何やら話を伺うとカメラマン・モデル活動をしているとのことで、即インタビューを依頼しました!
 
では、よろしくお願いします!今回、個人的な活動をされている平さんにインタビューをさせていただきます。と言ったものの、僕もどんなことをしているのか全容を把握していなくて。現在、理学療法士の勤務以外にどんな活動をされているんですか?? 

カメラマンとモデルの活動です。理学療法士はフルタイムで回復期病院に勤めています。 

カメラマンとモデルの活動はどんなきっかけで始まったんですか? 

理学療法士1年目の時に何か趣味を始めたいという話をカメラマンの友達に相談してカメラを触ったのがスタートでした。カメラを始めて3年ぐらい経って、Instagramなどに投稿していたら「結婚式の前撮りや式本番に撮影してほしい」という話を受けたのがきっかけでした。 

なるほど。具体的にはカメラマンとしてどんなことをしてきたんですか? 

東京にも何人かモデル繋がりの知り合いがいて、東京でカメラマンとして写真展を開きました。僕にとってすごく良い条件で吉原のホテルで写真展を開きましたけど、何十人か呼ばないと赤字になっちゃうので、いろんな方法で集客したんです。Instagramの広告を使ったり、自分もリール(※)で投稿したりしました。ただ、今まで情熱を注いで精一杯頑張ることがあまりなかったので、経験としてはすごく面白かったです。定期的に結婚式や成人式の前撮りや七五三の撮影をすることがあります。

※最大90秒の短い動画を編集・共有できる、Instagramの機能。

やろうと思えば写真展もできるんですね。モデルはどんな流れだったんですか?? 

モデル事務所からInstagramを通してスカウトされました。「一度事務所に来てください」と言われ、事務所に行くとトントン拍子で話が進みました。そこが大手スーパーのCMに出させてもらうぐらいの事務所だったんですよね。自分としてはモデルは今が旬だろうなって思いながらやっています。 

カメラマンもモデルもInstagramが起点になっていますが、そのような狙いがあってSNS運用していたんですか? 

いや、してなかったです。承認欲求を満たすために使ってました(笑) 

趣味からお金をいただけるようになるのが難しい気はします。平さんはどんな経緯だったんですか?

最初は「ご祝儀いらないから結婚式の時の写真撮ってほしい」と言われたぐらいがスタートだったかもしれないです。あと、Instagramの依頼がありますね。 

やっぱInstagramなんですね。今後活動したい方はやっておいた方が良いですね。 

はい。Xも運用していてXの方がフォロワーが多いんですけど、それでも依頼が来るのはInstagramです。 

XとInstagramで見ている年齢層が違うんですかね。 

趣味嗜好が違う気がします。Instagramだとぱっと見た写真がメインになるから、仕事とか広告先を探すならInstagramの方が信頼があるのかなって思います。Xでは文章が大々的に反映されるので、広告にモデルを使うより消費者の投稿の方が目に入るのだと思います。 

確かに、私もInstagramでカメラマン探したことありますもん。モデルの撮影は大体丸1日かかるんですか? 

1日かかるんですけど、2〜3時間で終わることもあります。 

平さんは年間で何件くらい撮影しているんですか? 

年間30件くらいです。波があるので何もしていない月があれば、次の月は週に3件ぐらい入ったりします。撮影の2週間前はお酒を抜いたり筋トレのギアを上げたり、自分でもストイックになり撮影後の疲労感がすごいのでほどほどにやっています。 

忙しいですね。。スケジュール管理大変そうだなと感じました。どんな風に日程のスケジュール管理してるのかなって気になるんですよ。 

スケジュール管理アプリを使っています。極力自分のシフトに合わせていただくよう先方に色々調整してもらっています。ただ、すでに撮影日が決まっていてどうしてもこちらで調整が効かない場合は撮影を断念したり、他のモデルやカメラマンに譲ることもあります。でも、今の職場が結構有給休暇を取りやすいところなので、休みを取らせていただいて、カメラマンやモデルを両立できています。 

なるほどですね。モデルの依頼は土日が多いんですか? 

いや、平日が多いです。結婚式場のモデルだったら、結婚式場は土日使われてるからですね。あとロケーション撮影では平日の方が通行人が少ないなどのメリットもあります。 

でもそれ、365日リハビリの病院じゃないと難しそうですね。勤務先の病院が土日休みだったらなかなか厳しいですか? 

土日休みでも平日の有休が取れるような病院だと出来るけど、平日に有給休暇が取れない場合は難しいかもです。 

その辺りのポイントはまた後ほど伺いましょう。私、ちょっと想像してみたんです。好きでモデルやカメラマンの活動をしていると、理学療法士の仕事に身が入らないのではないか、と。 

理学療法士は理学療法士、モデルはモデルと割り切っていますが、どちらにも良い事があります。例えば、担当する患者さんに「こんな写真を撮りました!」とお見せすると、「わ、すごいですね」と感動してもらえますし、自分がこんな感じでモデルをしていると伝えたら「モデルさんとリハビリできるなんて」と喜ばれます(笑)。こんな感じでウケが良いから、「じゃあ、あと立ち座り10回行きましょうか」と冗談で言ったりします。 

想像できますね!私もカメラや写真好きの患者さんにはよく出会います。 

カメラが趣味の患者さんがいたら、カメラの話もするし喜んでくれるから楽しいです。 

PROFILE

  • 平圭一郎さん

    2017年 福岡医健専門学校卒業
         理学療法士免許取得
         東筑病院就職