第3章:臨床に根ざすデザイン。私だから表現できるデザインを目指して
このメディアでは「ジユウニハタラク」をテーマにしているんですが、様々な挑戦をされている丸平さんにとって、「ジユウニハタラク」ってどういうイメージですか?
そうですね…「自分のことを好きでいられる働き方をする」ことかなって思ってます。もちろん、やりたいことや好きなことだけをやれるほど、世の中は甘くないっていうのもこの3年で実感しています。だからこそ、自分の好きな働き方を実現するための時間とか労力は、全然惜しくないんです。そのための努力なら、楽しくできるなって。
「自分を好きでいられる働き方」、すごく素敵な言葉ですね。そのために、今、特に意識していることはありますか?
10年後どうなっていたいとか、将来の大きな目標もなんとなくあるんですけど、先のことを考えると、不安になったり、今何をすべきか分かんなくなっちゃったりするので…。今はもう、目の前に来てる依頼を一つずつ、全力でやることだけを考えてます。依頼してくれた人がいるので、その人の期待を超えていこうって。一個一個、目の前の仕事で期待を超えていくことが、きっと未来に繋がっていくんだと思ってます。
臨床とデザイン、二つの軸を持つことで、考え方に変化はありましたか?
それはすごくありました。今までは漠然と「デザイナー」になりたいと思ってたんですけど、いざ活動を始めてみたら、「理学療法士×デザイナー」っていう掛け合わせの方がずっと強いなって気づいて。そこで初めて、「ああ、先に理学療法士を選んで本当に良かったな」って思えたんです。ただのデザイナーだったら、きっと埋もれてたと思うので。
なるほど。理学療法士としての経験が、デザイナーとしての価値を高めていると。
はい。だからこそ、臨床も中途半端にしたくない。まだ3年目ですし、今が一番大事な時期だと思うので、まずは理学療法士としてしっかり成長したいです。症例報告・学会発表をしたり、認定理学療法士を取ったり。そういう信頼がある人だからこそ、依頼する側も安心して任せられると思うんです。それに、上の先生方の立場や考えも、経験を積まないと分からないですしね。理学療法士としての仕事もデザインも、どっちも好きなので、どっちも中途半端にしたくないんです。
とても素敵です。今後のビジョンについて教えていただけますか?
はい。まず、今任せてもらっている院内のSNS運用を通して、病院のファンを増やしたいです。患者さんやご家族はもちろん、就職を考えている学生さんにとっても、「選ばれる病院」にしたい。それが今の大きな目標です。
組織への貢献ですね。個人としてはどうですか?
個人としては、二つあります。一つはデザインの面で、「セラピスト向けの資料作成講座」みたいなことをやっていきたいです。学会発表のポスターやスライドで正直「もったいないな」って思うものもあったりして…。すごく良い内容なのに、見づらくて伝わりにくくなってる。派手に目立つデザインではなく、シンプルに伝えるための基礎を発信することで、みんなが資料作りに悩む時間を少しでも減らせたらなって。
それは多くの人が助かりそうですね!もう一つは?
もっと大きな視点で、いつか日本理学療法士協会とか、業界全体の広報に関わる仕事がしたいです。日本理学療法学術研修大会の開会式を見た時に、すごく素敵で感動して。こういう理学療法の業界の魅力を、もっともっと多くの人に、分かりやすく伝えられるような仕事がしたいなっていう夢があります。
素晴らしいですね。そのパワフルな行動力の源泉はどこにあるんですか?
もう直感ですね(笑)。「これやりたい!」って鳥肌が立つ感覚とか、「面白そう!」っていう気持ちと、あとは運です。周りからは「行動力おかしい」って最近よく言われるんですけど、自分では当たり前だと思っていて。
とはいえ、新しいことに挑戦する時、怖さはないですか?
めちゃくちゃビビってます(笑)。今日のインタビューもそうですけど、何かをやる前は「超怖いし、行きたくない…」っていつも思ってます。決めたのは自分なのに。でも、行ったら周りの人のおかげで絶対楽しい。その繰り返しで、今がある感じですね。
なるほど。その純粋な好奇心が、周りを巻き込み、道を切り拓いていくんですね。今日は本当に刺激的なお話をありがとうございました。
Profile
丸平明日香さん
[学歴]
2023年 広島国際大学 総合リハビリテーション学部 理学療法学専攻 卒業
[職歴]
2023年 福岡リハビリテーション病院 入職


